2026.07.07
星に願いを
-216-
本日もあけました!
昨日、「定量」に纏わる話で”ノルマ”と記しました。この言葉、職場などで日常的に使われていると思いますが、その由来をご存知ですか。
【ノルマ】
シベリア抑留時に抑留された人々に課せられた一定時間内における労働・生産の最低基準量。シベリア抑留者によって日本にもたらされた語。
つまり、ロシア語「Норма」(ラテン文字表記:norma)なのです。
とてつもなく悲惨な体験に紐づいた言葉であり、正直、この背景をきちんとみんなが認識していれば、企業活動の達成目標の表現として軽々しく口にするべきではないのではないかと感じます。逆に言えば、このような壮絶な歴史に結びついている言葉を平然と使っている社会自体、「強制力」や「圧力」がベースとして染み込んでいる証ではないかと思えてしまいます。
単に知らなかったからという以上に、無意識レベルで受け継がれている精神性のようなものになっているのではないか。悪しき慣習が、”そういうもの”として日本の「文化」になってしまっていると自戒するべきではないかとさえ思います。もし英語だと思い込んでいたなら、相当する英単語「Quota(クォータ)」に切り替えて浸透させた方が良い気がします。
捕虜の身として過酷極まる強制労働の日々にあっても、日本に帰る日を夢見て希望を抱き耐え続けたシベリア抑留者たちが見上げた空はどんなだったか。マイナス30℃・40℃にも達する永久凍土に覆われた酷寒のシベリアの冬は、窓に氷がへばりついて外が見えなかったそうですが、日中30℃を超える暑さの夏でも、夜間はオーバーを着なければ寒くて堪らなかったと言います。
今日は七夕。当たり前ではない、有難いことに恵まれている日々に心から感謝しながら…、願わくは人類が戦争のない、真に平和な”あたらしい あした”をあけることができますように。
冒頭の”ノルマ”の説明は、『帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)ホームページ』内の「用語解説」ページに掲載されています。ぜひ一度足を運び、実際に”ノルマ”の歴史に目を向けてみてください。そうすれば、きっと平和を願う気持ちも真に強いものになることでしょう。

ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
