2026.04.24
ねこもこも
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本日もあけました!
昨日、『あしたが変わるトリセツショー「ネコのトリセツ 科学とヒトと劇場で…」』(NHK総合)の放送を偶然観ました。
内容的には、過去のNHKをはじめとしたTV番組ですでに知っていたこともいくつかありましたが、とても感動的かつ示唆に富んだエピソードがありましたので、簡単に紹介します。
▼多くの人がネコに魅力を感じている一方、ネコは人をどう思っている?
・ネコの悩みを抱える松村美雪さん(長野県高森町)
・8歳のオスネコ「ラテ」君は、8年飼ってきて、ほとんど甘えてきたことがない
・お悩みは、「ちょっと寂しく、もうちょっと”デレ”が欲しい」
そこで、ある実験をします。「おもちゃ」「ごはん」「におい」「飼い主」を4象限に線引きで区分けして配置し、どこに来るかというものです。その研究成果を発表している論文によれば、「ネコが近づくのは飼い主」という結果が得られたのだそうです。ネコが最も好きなのは「人(との交流)」だから、きっと”ツン”ばかりのラテ君も松村さんが好きで寄ってくるはず、との仮説を証明しようと番組は試みます。
実験スタート直後に「やった、松村さんの方へ!」・・・と思いきや、「ごはん」の方へ。しかも、置いてあった3つすべて平らげてしまった(ちゃんと論文に沿って、事前準備で「ごはん」を食べさせてから臨んでいるにもかかわらず!)のです。残念ながら、松村さんのところへ一度も行かず、という結果に。
そこで、別の実験も行います。ネコが近づいてくるのは、「名前を呼ぶ」「鳥の鳴きまね」「静かに座るだけ」「ネコの鳴きまね」のうち、「座るだけ」が一番という研究結果があり、実際に番組が取材したネコカフェの多くが推薦する方法でもあったのです。
ところが、今回も部屋のドアの近くに座って松村さんの方を時折見るなどするものの、結局近づいて(線引きした枠の中には入って)来ず・・・、かなりの”つわもの”です。
それでも、”長くともに暮らしてきた人とネコには心を通わせる手段がちゃんとある”とのことで、2020年、イギリスの研究グループが発表した論文の「人がゆっくりとまばたきをすると、ネコがまばたきを返す」というものです。ネコと人で目を使ったコニュミケーションができるという驚きの研究で、果たして本当なのか。番組がさらに改良したトリセツ流「超ゆっくりまばたき」で挑みます。
再び松村さんのお宅へ。この秘策を根気よく続けてみると・・・ついに返してくれたのです! さらに、このまばたきによるコミュニケーションを1週間続けてみた結果、呼びかけたらゴロンゴロンする過去イチのデレデレぶりを披露し、大成功♪
8年間”デレ”をほとんど見せなかったラテ君が、たった1週間で変化した背景には理由がありました。専門家によると、前の実験でラテ君がドアから松村さんに視線を送っていたのは”信頼のサイン”。「松村さんなら部屋から出してくれる」と期待するからこその行動で、さらに最初の実験でラテ君がごはんに夢中だった時、警戒心の強いネコが無防備にお尻を向けて食事をするのも”信頼の証”だったというのです。元々、信頼関係があった松村さんとラテ君だからこそ、すぐに変化が現れたという素敵な物語です。
ネコの心、飼い主知らず。
安心しているから、信頼しているからこそ、自立的な行動を取りたがるのは、人間のこどもも一緒なのではないでしょうか。言うことを聞かないと怒るよりも、信頼関係があってのこどもなりの主張だと受け止めてあげられれば、お互い幸せなことが沢山ありそうですね。
しかも、ほかにも紹介されていた話に『ネコが言うことを聞かない時、「どうやったら言うことを聞かせられるかといろいろ思考する」ため、人間の脳は強く活性化しており、これは長期的にみれば恐らく認知機能にも好い影響を及ぼす』との研究もあるそうです。
ということは、「うちの子はホント言うこと聞かないで・・・」なんて愚痴るのではなく、こどものお蔭で脳が活性化し若さを保てているという超親孝行モノな”信頼行動”と理解すれば、こんな素晴らしいことはないですね。
ねこを可愛がれるのなら、こどもだって同じ。だって、こどもは本来、”ねこみたいな自由奔放な生き物”なんですから。ねこも子も宝。子育ては「ねこにまなぶべし」ですね。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
