2026.03.02

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3月もあけました!
50年前の今日、日本国有鉄道(JNR、以下国鉄)の蒸気機関車(SL:Steam Locomotive)が全廃となりました。

初めて国産の蒸気機関車が導入されたのは、1893年(明治26年)6月のことだそうですが、1960年代以降の鉄道の電化により、1976年(昭和51年)3月2日に国鉄線上から姿を消したのです。それでも、時折ニュースで見かけることがあるように、蒸気機関車の根強いファンは多く、全国各地で観光用の蒸気機関車が復活走行しているほどです。

当時を知らない現代のこどもたちにさえ、時代を超えた人気者であり続けているのが本当にすごいと思いますが、きっと本や玩具、テレビ番組をはじめ、ミニSLに乗れるようなイベント、実物の蒸気機関車が展示してある公園や博物館など、今なお慣れ親しむ機会が身近に多くあるからでしょう。

そんな蒸気機関車ですが、海外に目を転じてみると、日本では「きかんしゃトーマス」として知られるお話に出てくる蒸気機関車のようにカラフルなものが比較的多く存在します。圧倒的に「黒」が多い日本との違いが気になります。
1つには、黒煙を上げて走行する車体はそのススなどで汚れやすいため、黒だと目立ちにくいという利点があるようですが、実は「国鉄色」(国鉄車両関係色見本帳)の明度と彩度の「黒」が定められていて、そもそも自由に色を変えられるわけではなかったようなんです。

汽笛を鳴らし、轟音で黒煙を出しながら走る姿は、現代の環境観点からは「騒音」「大気汚染」という”逆風”にさらされてしまいそうなものですが、むしろ煙も含めた黒一色の世界観で人々を魅了し続ける武骨さは唯一無二の存在で、多くのファンの”追い風”を得て走る力強さを持っています。

実は、鉄道博物館では「追分機関区の入換用9600形が火を落とした3月2日」に因んで、今日まで「さようならSLのミニ展示」を設置しているそうです。奇しくも今日は「ミニチュア」の日です。最終日に滑り込みで行ける方は、ぜひ「黒鉄」を見に行かれてはいかがでしょうか?
そんな急に行けない人はって? それはまあ・・・、SL広場なり公園なり行けるところで~。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!