2026.02.24

二二二

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3連休もあけました!
中日の2月22日は、日本では”ニャン・ニャン・ニャン”で市民権を得ている「猫の日」でした。世界的には、その日付も様々ありますが。

実際、色々なお店でも猫関連の商品がたくさん並んでいるのを目にするほどの盛り上がりでしたが、連休の楽しみのひとつに挙げられる映画でも猫特集があり、以前から気になっていた作品の再放送があったので、観てみました。

邦題『ルー、パリで生まれた猫』(”Mon Chat.&moi : La grande aventure de Rroû” 2023年フランス・スイス)

個人的に、とても共感を覚えるセリフがいくつもありましたので、できるだけネタバレにならないよう抽出して紹介します。

冒頭「これは私たちの物語。2人の成長の物語だ」とはじまります。屋根裏にいた母猫が生んで間もない子ねこたちが、とあるアクシデントにより母猫とはぐれてしまいましたが、その家の住人である10歳の少女”クレム”が1匹のキジトラの子ねこを”ルー”と名付けて飼うことになり、『子ネコのしつけかた』という本を声に出して読んでいます。

“人間の子供と同じでいろいろ試しながら成長する”
“何にでも興味を持ちイタズラもする”


場面は変わって、別荘に家族で行った時のこと。一緒に連れて行ったルーに向かって話し、歌います。

大人は いつも言う”大きくなったらね”
私は毎日大きくなってるのに
太陽がのぼって夢がかなうのを待ってる
すぐに私は子供じゃなくなるよ

ある時、ルーが別荘先で戻らなくなってしまった時のこと。ルーのことをパパと話しています。

パパ)君は悪くない。ルーが選んだ道だ。ネコはすぐに成長する。ルーはもう大人で自分で選んだ
クレム)私は選べないの?


別荘でお世話になっている”マドレーヌ”から「ルーを見かけた」とママに電話で連絡があった時、クレムはそのやり取りを陰で聞いていましたが、ママは誤魔化します。

マドレーヌ)野性に戻ってる。自由にさせたほうがいい
ママ)そうね。言わないでおく


クレム)何を言わないでおくの?
ママ)仕事の話よ
クレム)でも黙ってたら伝わらないよ。ちゃんと伝えなきゃ。子供に対しても同じ

これらメッセージをどう感じるか感じないか。感じないひとは、それはもう”立派な大人”なんでしょう。

単に猫が好きでこの映画を観た人もまた感じ方は違うと思います。私は多分に、こどものこれからのあたらしい”まなびそだち”の場として「ねこだま」を推進しているという、猫好きかどうかはまったく関係のない立場・視点で観た人間にとっては共感の連続で、非常に素敵な物語でした。

そして、製作者の意図がどうだったのかはわかりませんが、私にはこうも映りました。
”人間の親が子にすることと『同じこと』を少女も子ねこに求め、危うく強いるところ”だったのだと。
これは、人間の世界において、かつてこどもだった自分自身が、いざ大人になると自分がこども時代に親から言われたり、されたりして嫌だったコトや気持ちを”なぜか忘れて”平気で同じことをする愚行が何世代(各時代)にわたって続く連鎖を、”親子の関係”と”こどもとねこの関係”にシンクロさせて同時発生的(同時代)に見せたのではないかと。もちろん、こどもは”賢い”ので、もう”子ねこではない”ルーを閉じ込めることはしませんでしたが。

映画の中で面白かったのは、やはり”自律的な”ねこの生き方。マドレーヌの飼い犬”ランボー”も登場しますが、ねこが縦横無尽に境や壁を乗り越え渡り歩いて幾多の経験や大切な出あいを重ねる姿は、本当に「ねこだま(猫魂)」そのものです。

先に紹介したクレムのセリフ「太陽がのぼって夢がかなうのを待ってる。すぐに私は子供じゃなくなるよ」は、まさに「ねこだま」なこどもたちの”はかりしれない力”が日出でる、素敵なあけがたをともに迎えたい自身の想いと驚くほど合致しています。確かに漢数字の「二」3つ分を組み替えてみると・・・あら不思議。ちゃんと「旦」が現れますからね。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!