2026.01.29
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本日もあけました!
日本からパンダ(熊猫)が居なくなり、1日が経ちました。これから日を追うごとに、パンダロスになる人が増えてしまうかもしれないですね。
日本国内で最後の飼育パンダとなった上野動物園の双子の「シャオシャオ(暁暁・オス)」「レイレイ(蕾蕾・メス)」が中国へ返還されました。一昨日の1月27日夜に日本を発ち、中国に到着したのが昨日28日明け方のことでした。ちょうど53年3か月、日本にいたパンダが遂に不在となりました。
1972年に日本で最初のジャイアントパンダが来園した恩賜上野動物園では、その記念すべき10月28日を「パンダの日」としました。日中国交正常化に際し、中国から「カンカン(康康・オス)」「ランラン(蘭蘭・メス)が贈られました。以来、その愛らしさから動物園で大人気となり、半世紀以上もの間、度々メディアで取り上げられ、園にも長蛇の列ができました。
それだけ日本人の心を掴み、明るさをもたらしてくれたパンダは、その願いが名前にも表れていました。今回の「暁暁:夜明けの光が差し、明るくなる」「蕾蕾:蕾(つぼみ)から美しい花が咲き、未来へつながっていく」もまさにそうでした。
かつて神戸市立王子動物園に日中共同飼育繁殖研究のため来園したジャイアントパンダは、「タンタン(旦旦・メス)」の愛称で同園イチの人気を誇りましたが、その名前にも「新しい世紀の幕開け」という意味が込められていました。震災後の神戸を元気づけるため、2000年(平成12年)7月16日に中国から来日し、2024年(令和6年)3月31日に亡くなるまで約四半世紀の間、阪神・淡路大震災で傷ついた多くの神戸市民に勇気や希望を与え続けてくれました。その「タンタン」も、中国側と協議書の規定や検疫要件に基づいた協議の上、剥製として中国に返還することとなり、2025年(令和7年)6月25日に日本を出発、翌26日に中国に到着したのでした。
「暁暁」も「旦旦」も名実ともに、人々の心を明るく照らし、日本に夜明けをもたらしてくれる偉大な存在でしたから、時を同じくして立て続けに居なくなってしまったことは、日本人にとって大変な喪失感となるのも無理はありません。
でも、パンダが居なくなったからといって、寂しく長い漆黒の夜を過ごてはならないと思います。これまでもらった幾多の力をもとに、日本人が自らの力でしっかりと旦(あけがた)を迎えることで報いなければ、パンダにとても顔向けなどできません。
黒い闇夜が明るく白んでいく空模様をパンダは身を持って示してくれているのかもしれません。パンダへの感謝の想いを馳せながら、力強くあなたらしいあけがたをあけていきましょう。そんなあなたのあけがたが、きっと日本のあけがたに、世界のあけがたにつながると思うのです。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
