2025.12.16

通ず

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本日もあけました!
12月16日は、日本ではじめて電話が開通した「電話創業の日」だそうです。1890年(明治23年)のことですから、今年135周年にあたります。

当時、東京・横浜間で電話が開通しましたが、いわゆる電話交換手が手動でつないでいた時代で「電話交換業務」の開始だったのです。それが、自動交換的に相手につながるダイヤル式になったのは関東大震災からの復旧が契機で、1926年のことでした。

とここで、ややこしい話があります。自動交換になる前の1900年、それまで電信局・電話局内の電話所だけにしかなかった公衆電話がはじめて街頭に登場し、上野・新橋の両駅構内の2カ所に設けられ、続いて最初の屋外用公衆電話ボックスが京橋のたもとに建てられたというのですが、実は当時「自働電話」と呼ばれていたんだそうです。なんでもアメリカの街頭電話に表示されていた「オートマティックテレホン」をそのまま直訳したためらしいのですが、上述の”自動”式の導入を機会に1925年「自働電話」が「公衆電話」に改称されたのです。つまり、「公衆電話」となってから今年でちょうど100周年を迎えたんですね。

そんな公衆電話ですが、総務省によれば、電話のユニバーサルサービス制度*¹が開始された2002年度末に約58.4万台が設置されていたのが2020年度末時点では約14.6万台となり、18年間で約43.9万台もの台数が削減され、第一種公衆電話*²については、令和4年4月1日から設置を求める単位面積が変更となり、最低限設置が必要な台数が約8万台から約3万台に削減される状況です。

*¹国民生活に不可欠な通信サービスである、加入電話(基本料)又は加入電話に相当する光IP電話、第一種公衆電話、緊急通報(110番、118番、119番)及び災害時用公衆電話*³は、日本全国で提供されるべきサービスとして、基礎的電気通信役務(ユニバーサルサービス)に位置づけられている

*²社会生活上の安全及び戸外における最低限の通信手段を確保する観点から、公道上、公道に面した場所その他の常時利用することができる場所又は公衆が容易に出入りすることができる施設内の往来する公衆の目につきやすい場所に、市街地においては概ね1km四方に1台、それ以外の地域においては概ね2km四方に1台という基準に基づき設置される公衆電話

*³災害時に避難所等での通話ニーズに対応するために設置・運用され、通話料及び基本料を無料にした上で提供される公衆電話

この減少数だけ見れば、風前の灯火のように絶滅してしまいそうな勢いに感じますが、その役割は明確なもので、”国民生活に不可欠な通信サービス”として位置づけられており、むしろなくなることはないのです。特に「災害時用公衆電話」は、災害時の優先接続機能が設定されているほか、停電時の通話も可能であるため、近年の自然災害の頻発に伴い増加傾向にあり、全国において約 94%の自治体(2024年度末時点で1,629 自治体)に、約8.8万台(回線)が整備されているのです。

あたらしい技術革新による新旧交代は世の常ですが、それでも明確な強みや独自性をもって生き残り、時に脚光を浴びるような存在というのは、人間でも公衆電話でも通ずるものがあるのかもしれませんね。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!