2025.10.16

プライド

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本日もあけました!

つい最近、こどものために録画していた「ライオン・キング2 シンバズ・プライド」(1998年)と「ライオン・キング3 ハクナ・マタタ」(2004年)を観ました。

物語は、引き続き”プライドランド”を舞台に展開していきますが、この「プライド」は”誇り”ではなく、ライオンがつくる”群れ”の意味であるのはご存じかと思います。ライオンはネコ科動物の中で唯一、群れをつくって生活するのですが、実際の自然界で形成される「プライド」と作品中のそれとは大きく異なります。

狩りは主にメスがするというのは有名ですが、チームプレーが基本です。標的となる獲物は、逃げ足が速いため、チームワークによって取り囲んで仕留める必要があります。そのチームとなる群れ「プライド」は、12頭前後のメスとその子どもたちに加えて、オスが多くて3~4頭といった構成だと言います。しかも、メスの子どもは成長しても群れに残る一方、幼いオスはいずれ群れを去り、ほかのオスが率いる群れを引き継ぐそうです。
したがって、メスライオンこそが群れの核であり、「プライド」の中心なのです。オスは、群れに入ったり出たりを繰り返し、自分が生まれた群れに留まることはありません。

「ライオン・キング」は、父子の絆を通じて心に響く数多くのメッセージから人生訓を授けてくれるディズニーの名作ですが、自然界においては「プライド」の中心的役割を担う女王たる母親の「ライオン・クイーン」が実態なんですね。

そんなライオンの狩りは、成功率がせいぜい20~30%程度と言います。つまり、野球の打率と同じくらい、良くて7割失敗という実態ですが、そんなライオンに負けず劣らず、失敗を重ねた偉大な方がいます。
本日が創立102年にあたる、ウォルト・ディズニー・カンパニーの創設者、ウォルト・ディズニー氏です。

1923年10月16日、ウォルト・ディズニー氏と兄のロイ・ディズニー氏は、ロサンゼルスのハリウッドにある叔父の自宅で、たった4ページほどの簡単な契約書に署名し、ウォルト・ディズニー・カンパニーの前身となる「ディズニー・ブラザーズ・カートゥーン・スタジオ」を発足し、今や世界的な大企業として数えきれないほど多くの人々へ、100年以上にわたって夢をみせ続けてくれる存在となっています。
しかし、そんなウォルト氏も、その前にカンザスシティでアニメーションスタジオを2つ設立し、いずれも失敗に終わってしまい、自身で“大失敗”と語るほど大変辛い経験をしていたのです。つまり、単純計算では、3度目の正直にて7割がた失敗をしてきたわけですね。

人々に夢をみせる人間として、決して諦めることなく、ほかでもない自分自身が夢を持ち続け、とてつもなく大きな夢を叶えた「ねこだま」な偉人です。

ディズニーランドは、ディズニー兄弟にとっての誇り高き”プライドランド”になったのかもしれないですね。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!