2025.10.09

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本日もあけました!

10月になり、ようやく涼しくなってきましたが、秋の風物詩であるコオロギの鳴き声で”あること”がわかるというのをご存知でしたか?

▼日本科学協会HP(科学実験データベース)より引用・抜粋
・コオロギが鳴く回数を15秒間数え、8を足し、5をかけ、9で割る
・この値は、コオロギがいる場所の温度と同じ
・コオロギが鳴く回数は、暖かいときの方が多く、寒いときには少なくなると言われている
・15℃だと15秒間に約19回、20℃だと15秒間に約28回、25℃だと15秒間に約37回、30℃だと15秒間に約46回 だと言われている
・コオロギは気温が高いと活発に活動することから、鳴き声の回数によって温度を引き出す計算式があるそう
・その方法は「1.コオロギが鳴く回数を15秒間数え、数回数えて鳴いた数の平均を出す」「2.鳴いた回数に8をたす」「3.その答えに5をかけて9で割る」
・たとえばコオロギが15秒間に平均19回鳴いた場合、これに8をたして5をかけ9で割ると(19+8)×5÷9=15で、気温は15℃

「ジャニス・P・ヴァンクリーヴの法則」というものだそうですが、どうやってこんな法則を見つけたのか、凄すぎて謎すぎます。なぜ8を足して、5をかけて、9で割るなんてことに辿り着いたのか?気温によって鳴く回数の多寡や速さに気づき、気温との関係に着目して「きっと法則がある」との仮説を持って検証した~というのであれば、自然界に関心の強いひとなら充分に考えられることですが、その先のこの入り組んだ計算式をどうやって導き出すことができたのか? もう少し、この方の経歴や発見に至った経緯を知りたいものの、あまり情報が出てこず、余計にミステリーさが深まります。

でも、確実に言えるのは、この手の発見は「独学独創」であること。気になったこと、疑問に思ったことを入り口に、観察や実験による仮説・検証を繰り返し、地道な探究・研究の結果、自然界に潜む不思議を解き明かす、飽くなき探究の虫と呼ぶに相応しい方でしょう。

余談のように紹介されていたのですが、

コオロギというのは、古くは秋鳴く虫の総称でした。古名をキリギリスと呼んだり、その鳴き声から、ちちろ虫などと呼んでいたようです。

だなんて、これまた驚きです。コオロギがそこまで秋の虫界の親玉だったなんて。(コオロギがキリギリス?!)

そんな秋鳴く虫の謎を解き明かす飽くなき探究の虫は、科学界の「ねこだま」です。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!