2025.10.06

ツキ

-70-

本日もあけました!
今晩、夜空を彩るのは「中秋の名月」ですね。名月と言えば、まん丸の満月というイメージですが、本当にそうなのでしょうか?

▼国立天文台HPより引用
「中秋の名月」とは
・太陰太陽暦(注)の8月15日の夜に見える月のこと
・8月15日=秋(7、8、9月)の真ん中で中秋の意
・中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われている
・日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」などと呼ばれることもある
(注)明治5年まで日本で使われていた暦。月の満ち欠けを元に日付が決められていた。

一方、「満月」は
・天文学的な意味での満月(望)は、地球から見て太陽と反対方向になった瞬間の月のこと
・太陰太陽暦では、新月(朔)の瞬間を含む日が、その月の朔日(ついたち)
今年の太陰太陽暦の8月1日=9月22日(新月の瞬間は4時54分)8月15日=10月6日であるが、満月の時刻は10月7日12時48分

つまり、今年は10月6日が中秋の名月、翌7日が満月と日付が1日ずれているのですが、

今年のように、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こり、次に中秋の名月と満月が同じ日付になるのは2030年

というのです。結構、意外ではないでしょうか?

そして、過去25年の中秋の名月は、2014年9月8日、2006年・2025年(今年)の10月6日と、かなり幅があり、今年のように10月になるのは19年に4-5回だそうです。最大幅は、最も早くて9月7日で2052年の予定。最も遅い場合で1919年や1938の10月8日だそうです。
国立天文台暦計算室ウェブサイトに「名月必ずしも満月ならず 」というコンテンツが載っていますが、個人的には非常に示唆に富んだ表現に見えてなりません。

名月とは、必ずしも”100点満点”であるとは限らない。少しぐらい欠けていても、最高の輝きのお月様として、愛で観賞されるというのは、とても素敵なことだと感じます。しかも、毎年恒例イベントであるにもかかわらず、その日取りが一定ではない、あたかも人を惑わすかのように魅了する「ねこだま」なお月様だと思ってしまいました。

人間も、完璧で抜け目がないひとが名人とは限らない。足りないところがあっても、一定していない不安定な危うさがあっても、その独特の魅力で人々を釘付けにする、”ねこだまな名人”がこれからの時代には必要なのではないかと思うのです。

こどもの欠けていることばかり気にするのではなく、光輝いているところをきちんと観るおとながいる。そんな精神性と関係性で、こどもの持てる力を引き出していけば、ツキが回ってくる気がします。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!