2025.09.30
膨らませる
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9月最終日もあけました!
2025年レギュラーシーズンのペナントレースで見事リーグ優勝を果たした阪神タイガースの話題です。
はい、言わずと知れた「ネコ科」です!
球団創設90周年の記念すべき年に、プロ野球史上最速優勝というドラマチックならぬ”虎マジック”とも言うべき戦績を刻んだわけですが、その本拠地であり、高校球児も含めて野球の聖地である甲子園球場において、さらなる歴史的な出来事がありました。
一昨日の9月28日、2026年シーズンから甲子園名物「ラッキーセブンのジェット風船」を再開するにあたり、実証実験が行われたのです。
「ファンと共に紡ぐ、環境にやさしい新時代のジェット風船」という打ち出しの元、これまで人の呼気で膨らませていたのを、専用ポンプ式にすることで周囲の飛沫対策を実現するものです。球場内には、新たに専用の回収ボックスを設置し、ファンの協力も得ながら使用済みジェット風船の回収と再資源化に取り組むというもの。製造段階においても、空気注入部分(笛)の素材にはペットボトルキャップの再生原料(甲子園球場内で回収したペットボトルキャップも一部使用)をリサイクルするとともに、風船本体に使用されている天然ゴムもゴム製品へのリサイクルやサーマルリサイクルでエネルギーとして活用する環境対応型の、持続可能な配慮をもった取り組みです。
でも、これだけだとSDGsやコロナ禍という時流を受けての”あたらしいスタイル”の進化に留まるように聞こえてしまうと思うのですが、私はもっと大きな意味を持つ”人明開花”な発明だと感じています。
「ジェット風船は口では膨らまさず、必ず付属の専用ポンプを使用する」のは、まさに飛沫対策としてコロナやインフルエンザ等の感染対策において大きな効果を発揮すること間違いナシだと言えるでしょう。ただ、風船を膨らませる行為には、実はかなりの負担を強いるという課題も潜んでいます。容易に想像できるのは、肺活量の弱いこどもや高齢者、あるいは病気や生まれ持った身体特性によって力強く息を吹き込んで風船を膨らませることが困難な人たちにとっても、あたらしい、やさしい体験をもたらす、多くのひとに幸せを提供することのできる素敵な進化であると思うのです。
開場101周年という、1世紀を超えた初年度の第一歩を踏み出した甲子園の歴史的事業に値する、ひとの可能性をあけひらく、素晴らしい取り組みだと感じます。
阪神タイガースは、「神」も「ねこ(ネコ科)」も包含するように、名は体を表す「ねこだま」なチーム・球団だと勝手に認定します♪来シーズンも、世界一と称される強力(強烈⁈)なファンと一丸となり、さらなるトラマジックな連携プレーを魅せてほしいと、今から期待に胸膨らませまくりです。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!