2025.09.29

ドラマチック

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本日もあけました!

先週末、奇想天外でタイムリーなニュースを目にしました。「四足歩行」だとか「お米」だとか、徒然なるままに展開していた話とつながるワード満載で驚き、思わず笑ってしまいました。

9月24日、鳥取県米子市の米江龍星さんが両手両足を地面について動物のように走る「四足走行」で100メートルを14秒55のタイムで走り、ギネス世界記録を更新したというのです。
”米”子の”米”江さんが”四足”走行って、ウソでしょ~。

まずもって「四足走行」なるものでギネス世界記録があることを全然知りませんでしたが、2008年9月、日本のいとうけんいちさんによる挑戦で、人類史上最速の20秒28の記録が初めて登録され、幾度も記録更新されながら、直近では2022年6月アメリカでコリン・マクルアさんに更新された15秒66が世界記録となっていたそうです。

世界一の座に着いた22歳、米江さんの道のりは、

・中学2年生の時に理科の授業で「人間よりも四足動物の方が速く走れる」と先生が話したことから、それなら自分も二足より四足の方が速く走れるだろうと思ったことがきっかけ。
・以来、日常生活でも四足で過ごすことを取り入れ、動物図鑑で調べるなど、独学で研究した。
・基本的な体の動かし方を学ぶため、高校では陸上部に入り、八種競技にも取り組む。
・卒業後は大学に進学せず、アルバイトをしながら約9年間、四足走行に捧げ続けてきた。

ということで、人生を賭けた本気の挑戦に、もう笑いは起きません。
ほとんど毎日のように、近くの米子城の登山道や砂浜で練習をし、学校の昼休みには校舎近くの山林で走る徹頭徹尾な生活ぶり。どうやったら自分の体をより速く前に進められるのか、動物園で猿を師にまなび、”ねこの走り方も参考”にしたらしいのです!確かに、地上最速のスプリンターのチーターもネコ科ですから納得です。

その弛まない研鑽の結果、今回のギネス世界記録への挑戦は、前記録を1秒11も上回る記録更新達成を見事果たしたのです。「人間で1番になれたので、次は動物にも勝てるように特訓を重ねたい」と意気込んでいるそうで、こりゃもう「ねこだましい」の極みです!!
AIの時代に、人間の潜在力というか、ともすれば野生回帰のような”はかり知れない力”を発揮する生き方から、人明開花の力強い足音が聞こえてきます。競技人口は200~300人程度とのことですが、実は初代世界記録達成者をはじめ、何人もの日本人によって記録更新をされきたそうで、「四足走行」の先駆者であり、先頭を走ってきた「ねこだま」な日本人を誇らしく思います。

ちなみに、米江さんの快走が記録を刻んだトラックは、どらドラパーク米子陸上競技場で、「どらやきドラマチックパーク米子」を略した呼び名を冠しています。この数週間、綴ってきたアケガタログでの話が”四足歩行””米”へ行き着いた先に、このようなニュースと重なる神がかりな展開が待っていたのですが、その発端は「ドラえもん」からでした。まさか”どらやき好きのドラえもん”までつながるなんて、ドラマチック過ぎて怖くなってきました。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!