2025.09.18

“25”の日

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本日もあけました!

昨日、同じ地名で、どちらも”ねこと縁が深い”という不思議なW湯島を取り上げましたが、東京の湯島はさらに全国規模に連なります。

湯島に古くから根付く妻恋神社で「ねこまつり限定御朱印」が頒布されたり、宮司サブちゃんによる「ねこまつり神社」が出現したり~』と紹介しましたが、そもそも湯島と言えば、一番になにが思い浮かびますか?

多くの人の頭に最初に浮かぶほど象徴的なスポット「湯島天神」があります。そして、連想ゲームのように浮かぶのが、学問の神様として仰がれる「菅原道真公」ですね。
菅原道真公を御祭神としてお祀りする天満宮・天神社は全国に約1万2000社あると言われ、その総本社は北野天満宮です。古来「北野の天神さま」と親しまれ、学問にまつわる「入試合格」「学業成就」をはじめ、「文化芸能」「災難厄除」の祈願のお社として幅広く信仰されていますが、意外にも”ねこに纏わる話”があるのです。

・北野天満宮 蔵の菅原道真公の守り刀と伝わる脇差「菅原道真公の守刀 銘 猫丸」。壁に立てかけられていたところ、猫が気づかず走り抜けて真っ二つになってしまったという逸話を持つほどの切れ味折り紙付き。(湯島天満宮 宝物殿にて令和7年4月5日〜5月25日まで特別展示)

・全国各地の「天神(てんじん)さん」の中でも高槻市にある「上宮天満宮(じょうぐうてんまんぐう)」は、大宰府に次いで2番目に古い天満宮とされており、境内(本殿の裏)には、全国でも珍しい猫が祀られた御社(おやしろ)「守護天神(動物神社)」があることから、通称「猫神社」と呼ばれる。

というのは比較的有名な点ですが、さらに私が注目したのは、もっと”ねこ深いストーリー”です。

2年後の令和9年(2027年)は菅原道真公がお亡くなりになられ、神さまになられて”1125年”に当たる年で、全国各地で記念行事が執り行われる予定です。全国の天神社では”25年”毎に式年大祭を斎行しており、天満宮最大のお祭になります。(北野天満宮などでは、50年ごとに「大萬燈祭」、その間の25年ごとに「半萬燈祭」と称する最も重要な祭典を斎行し、神賑行事を行うなどして「菅公の慰霊」と「菅公精神の継承」を行っているということです。)
そして、毎月”25日”は「天神さんの日」で知られるご縁日。菅公の御生誕日である6月25日とお亡くなりになられた2月25日に由来し、菅公ゆえんの祭事が長く続いているのです。
誕生の日と命日の日がともに25日だなんて、”ねこ”尽くしではありませんか!?しかも、1125年は”いいねこ”!!

日本三大祭りの一つに数えられ、大阪の夏の風物詩でもある、大阪天満宮の天神祭も毎年25日に本宮を迎えます。先に挙げた湯島の特別展示の最終日も25日であることに気づきましたでしょうか?あらゆる行事が25日に設定されていると言っても過言ではない徹底ぶり。これぞ”ねこだましい”!!

実は、「ねこだま」でも毎月25日を”ねこの日”にしたいなぁと考えていたのですが、この25日神話を知るにつけ、菅公の”ねこだましい”にあやかりたい気持ちになります。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!