2025.09.09

どんなモン③

-53-

本日もあけました!

続きの続き、第3話です。笑

1話目は、「栄養摂取」の変化による外面(体格)の進化が顕著であること
2話目は、「情報摂取」の激変による内面(性質)の変化が間違いなくあるはずとの見解を述べました。
ただ、それを確からしい数字で示したい中、「情報摂取」の時系列変化がひとまとまりになっている数字がなかなか見当たらなかったため、以下の象徴的なデータで見てみました。

▼前回要点
<平成18年度情報流通センサス報告書:平成20年3月 総務省情報通信政策局情報通信経済室より>
①選択可能情報量
各メディアの情報受信点において、1年間に情報消費者が選択可能な形で提供された情報の総量
▼「基準年である平成8年度に対する平成18年度の増加率(倍数)」
530倍(2.29×1020ワード)で、前年度比47.3%の増加

・空間系については、学校教育(0.8 倍)が減少

これは、1996年から2006年のインターネット隆盛期という非常にコアな時代の比較は得られたものの、それ以降2025年現在に至る20年近くもの空白期間があっては、さらなる加速度的激変を肌身を持って感じることができませんし、さすがに想像で埋めることはできません。そこで、このようなデータで紐解いてみました。

▼情報通信白書令和4年版:総務省より抜粋
令和4年 情報通信に関する現状報告の概要
第1部 特集 情報通信白書刊行から50年~ICTとデジタル経済の変遷~
第1節 今後の日本社会におけるICTの役割に関する展望 (5)データ流通の一層の進展とトラヒック増加


我が国のインターネットトラヒックは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大直前の2019年11月から2021年11月までの2年の間に約2倍に増加した。世界のIPトラヒックは現在と比べ2030年には30倍以上、2050年には4,000倍に達するという予測もあり、社会経済のデジタル化などに伴い、我が国でもトラヒックの増加が続くことが見込まれる。

▼報道資料:総務省 令和7年8月27日
我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算 2025年5月のトラヒックの集計結果の公表
報道発表に係る集計値:情報通信統計データベース
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010108.xlsx

このエクセルのデータも惜しいことに1996年はなく、1997年からの数字になっていますが、近似値は算出できると見込み、上述と同じ2006年との約10年にて比較してみました。比較できる数字が、「1日のピークトラヒックの月平均[Gbps]」というもので、11月の数字で見たときに、先の青字箇所”530倍/前年度比47.3%増”と比較的近い約517倍、前年度比約35%になりました。ですので、これを便宜上使用して、さらなる分析をしてみたところ、2019年11月から2021年11月までの2年の間に約2.1倍の増加となり、前出の青字箇所”約2倍”とほぼ一致する数字でした。そして、2030年や2050年の予測に対して、その通過点である現在がどの段階にあるのかを見てみると面白いと思い弾き出してみたところ、2021年5月と2025年5月(最新の数値)の比較で、なんと約9,368倍でした!前掲の青字箇所”2050年予測4,000倍”の倍以上のはるか上をいく数字です。この数字の信憑性は明言できないものの、肌感覚としてはむしろ違和感はなく、どちらかと言えば当時の予測をはるかに上回っているぐらいの方が妥当ではないかと思えるほどです。
学校教育という空間やその場で行われているアナログメディアを主とした情報摂取環境が、いかに社会の情報爆発の状況に大きく逆行しているかを表している、青字箇所の「学校教育における選択可能情報量が0.8 倍と減少」には心底驚くものの、さすがにコロナ禍を境に、強制的に「ニューノーマル」の一環として教育現場においてもデジタル化が従前に比べれば大きく進展したことによって、当該領域も例外なく情報量は大きく増加したはずですが、それでも世の中全体のこの桁違いな増幅に比べれば、まったく足元にも及んでいないでしょう。

詰まるところ、結論は・・・。連続ドラマさながら、”to be continued.”にて、明日がいよいよ最終回です。
これだけ引っ張った結末は、どんなもんでしょうかねぇ。私も楽しみです♪ 

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!