2025.08.27
☆特別週間:DAY3
-42-
続・9月1日に向けて。
昨日、世界における日本の、日本におけるこどもの”悲惨な現状”について、具体的な数字で紐解きましたが、さらにこどもたちの「クライシスデー」の実情を掘り下げてみましょう。
▼以下、厚生労働省HPより抜粋(一部要約・加筆)
<令和5年の月別の自殺の状況>
▾令和6年版自殺対策白書(概要版)(令和5年度 我が国における自殺の概況及び自殺対策の実施状況)
厚生労働省 社会・援護局 総務課 自殺対策推進室
「3月」(2,031人)が最も多く、「12月」(1,561人)が最も少なかった。男女別にみると、男性は「3月」(1,445人)、女性は「1月」(631人)が最も多かった。次いで、男性は「4月」(1,371人)、「5月」(1,313人)が多く、女性は「7月」(609人)、「10月」(604人)、「8月」(603人)が多かった。また、男性は「12月」(1,036人)が最も少なく、女性は「2月」(506人)が最も少なかった。
直近5年で比較すると、「1月」、「3月」及び「4月」は、それぞれ直近5年の同月比較で最多であった。一方で、最少であった月は一つもなかった。男女別にみると、男性は「1月」から「4月」まで及び「9月」が直近5年の同月比較で最多であった。女性は「1月」が同じく最多であった。
月別に1日当たりの平均自殺者数をみると、「3月」及び「4月」が65.5人と最も多く、「9月」は62.7人で3番目に多い。
<小中高生別、月別自殺者数の年次推移>
▾令和6年中における自殺の状況 令和7年3月28日 厚生労働省自殺対策推進室/警察庁生活安全局生活安全企画課
「9月」が最多の59人に上る。(年間の529人のうち、ひと月で11%超に相当)
<長期休暇明けの小中高生の自殺>
▾令和6年版自殺対策白書(概要版)(令和5年度 我が国における自殺の概況及び自殺対策の実施状況)
厚生労働省 社会・援護局 総務課 自殺対策推進室
2009年以降の小中高生の自殺者数を日別でみると、8月後半から増加し、特に夏休み明けの9月1日に多くなっている。過去の分析と比べ、夏休み明けの9月1日の自殺者数は減少し、春休み明け(4月上旬)の自殺者数の増加は緩やかになっている。
地域別にみると、「北海道・東北」の自殺者数が特に増加する時期は、「その他地域」よりも2週間ほど早い。北海道・東北地方については、夏休み明けが1〜2週間早い傾向にあることと関連があると考えられる。
<令和5年の発見曜日別の自殺の状況>
▾令和6年版自殺対策白書(概要版)(令和5年度 我が国における自殺の概況及び自殺対策の実施状況)
厚生労働省 社会・援護局 総務課 自殺対策推進室
令和5年の自殺者数を1日平均に調整した発見曜日別にみると、「月曜日」が最も多く71.5人、「土曜日」が最も少なく50.5人であった。また、「日曜日」が52.4人と2番目に少なく、「祝日・年末年始」でみても50.3人と、平日と比べて休日が少ない傾向であった。
男女別にみても、男女ともに「月曜日」が最も多くそれぞれ49.4人、22.0人、「土曜日」が最も少なくそれぞれ33.7人、16.8人であった。なお、「祝日・年末年始」については男性が31.7人、女性が18.6人であった。
残念ながら、この数字を見る限り、震撼せざるを得ません。あくまで統計上の数字と願いたいですが、過去5年の実績からすると、9月は日本社会全体の月別の1日当たり平均数でワースト3に入る月。かつ小中高生にとっての長期休暇明けの9月1日は、以前よりもその突出度は緩やかになってきたものの、依然としてワースト日であることに変わりありません。その上、社会全体としてワースト曜日である月曜日が、今年はそれに重なります。となると、いよいよなにかしらの手立てを、人任せではなく、それぞれにできることを取り組まねばという焦燥感を覚えます。
もちろん、その多寡にかかわらず、年間を通じて日々起きていることでもありますが、特に多くの数字につながる日が目の前に迫っている以上、「今そこにある最大の危機」から、我々おとなが目を背けることなく、高い意識と行動を伴って、少しでも好転させていくべき時ではないでしょうか。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
こどもたちとともに、日本のあけがたをあけたい