2025.08.25

☆特別週間(8/25-8/31):DAY1

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本日より1週間、あるテーマに特化した発信をします。(通常お休みしている土日含め)

9月1日に向けてということになりますが、それがどういう日かご存知でしょうか?

昨今、多くのメディアの発信によって、主に「防災の日」として広く認知されており、通常それは自然災害を指していますが、私がここで掲げるのは、”人的”災害に焦点を当てた「もうひとつの防災の日」になります。(後述しますが、今生きている社会全体が引き起こしているという意味で、”人的”災害と位置付けています)

大変残念なことに、9月1日は小中高生の自殺が年間で最も多い日です。全国の多くの学校において、夏休み明けの2学期初日にあたる日です。しかも、今年は月曜日…。

学校に行きたくない憂鬱な気持ちには、こどもそれぞれに様々な理由や状況があると思います。
おとなたちからすれば、他愛もないことに感じられたり、自身の経験から”甘え”のように思えて簡単には受け入れることができなかったりするかもしれません。

確かにそういう面もあるかもしれませんが、ただ、私の中ではっきりしていることは、「自死」を選択することからは絶対に守ってあげなければならないということです。

その意味で「死ぬぐらいなら学校なんて行かなくていい」という明確な立場を取りたいと考えています。
”命”より大切なものはない、と。

昨年のこどもの自殺者数は過去最悪を記録。
これをどう思われますか?真向から受け止め、考えたことがありますか?

私が思うに、これは我々おとな自身 -おとながつくった社会全体- の責任以外のなにものでもない、忌々しき事態です。今の社会がこどもたちをそこまで追い詰め、さらにはその窮地に立たされている状況まで見過ごすことによって引き起こされている”人的”災害であることを、きちんと認識すべきであると思うのです。決して他人事として看過してはならない、おとなひとり一人がきちんとこの課題に向き合うべきだと強く感じます。こどもがいるとかいないとか、自身のこどもはもう大学生になったから関心・関係がないとかではなく。
もちろん、気持ちはあっても自身のこどもでない子たちに不用意な手助けはできないとか、そもそもアクセス自体が難しいとか、容易でないことは間違いありません。それでも、まずはきちんとおとなが責任を認め、こどもたちへの眼差しを持って、小さなことだとしても、でき得ることをやってみることが非常に重要であり、必要不可欠なことではないかと思うのです。

たとえば、身近に心当たりのあるこどもやご家庭等の存在が頭に浮かぶようなら、以下に挙げる「悩みを抱えるこどもたちのための相談先」を知らせてあげる方法を考え、実行してみるのはいかがでしょうか?

厚生労働省ホームページより

特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク

SNSやチャットによる自殺防止の相談を行い、必要に応じて電話や対面による支援や居場所活動等へのつなぎも行います。さまざまな分野の専門家及び全国の地域拠点と連携して「生きることの包括的な支援」を行っています。
団体ホームページURL:https://www.lifelink.or.jp/ 

特定非営利活動法人 東京メンタルヘルス・スクエア

主要SNS(LINE、Facebook)およびウェブチャットから、年齢・性別を問わず相談に応じます。相談内容等から必要に応じて対面相談・電話相談(一般電話回線の他にLINE、Zoomなどの通話アプリにも対応)および全国の福祉事務所・自立相談支援機関・保健所・精神保健福祉センター・児童相談所・婦人相談所・総合労働相談等の公的機関やさまざまな分野のNPO団体へつなぎ支援を行っています。
団体ホームページURL:https://www.npo-tms.or.jp/ 

特定非営利活動法人 あなたのいばしょ

24時間365日、年齢や性別を問わず、誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口です。ここはいつでも、だれでもチャットで相談(そうだん)できます。あなたのひみつは、守(まも)ります。まずはお話(はなし)してみませんか。
団体ホームページURL:https://talkme.jp/ 


10代20代の女性のためのLINE相談

特定非営利活動法人 BONDプロジェクト

10代〜20代の女性のためのLINE相談を行い、必要に応じて電話・対面相談、居場所や自立支援への繋ぎを行っています。
団体ホームページURL:https://bondproject.jp/ 


18歳以下の子どものためのチャット相談

特定非営利活動法人 チャイルドライン支援センター

18歳以下の子どもを対象に相談を受けています。電話相談(0120-99-7777/16時から21時)と、チャットによるオンライン相談を実施しています。
団体ホームページURL:https://childline.or.jp/index.html 


もちろん、相手方の状況的に実行までは難しいこともあるでしょうから、よかれと思って、こちら側の想いだけで安直に動くのではなく、想いを巡らせながら、直接的ではなくとも間接的に、もっと言えば遠回しなことでも良いかもしれません。SNSでだれかの目に留まる可能性を想像しながら、あなたのやさしさと温もりでもって、少しでもほっとしたり、安心したりできるよう発信を試みてみることもあるのではないでしょうか。

防災の日、それは一瞬で多くの命を奪う脅威の自然災害に備えることとして非常に重要ですが、いざ日常に目を向けてみると”毎日必ずだれかが自ら命を絶っている”、そんな恐ろしい社会の人的災害にこそ手立てを講じることが、今の日本には絶対的に必要だと思うのです。

本来の「防災週間」は9月1日からの1週間になりますが、ぜひその前週、今日から防災の日までの1週間を”人災”防止のためにできることを考え、取り組む期間にしませんか?

どんなに文明開化が進もうと、肝心の人間自身が蝕まれ、萎んでしまい、散ってしまうような社会では、なんの意味もありません。これでは、技術の進展とトレードオフの退化に陥ってしまっているのではないかと考えさせられてしまいます。(やはり岡本太郎さんの「人類は進歩なんかしていない!」が頭を過ります…)

人明開花”のために、まずは人命をきちんとつなぎたい、絶望の淵にあってもあしたをあけてほしい。そんな想いで一杯です。

あした、あなたがいてくれること。それ以上に大切なことなんてない。
命さえあれば、「だれだって・いつだって・なんにでも・なれる」。

親も、先生も、そうはっきり表明してもらえたら、それだけで、どれほど救われるこどもがいることでしょう。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

こどもたちとともに、日本のあけがたをあけたい