2025.07.25
席巻
-23-
今日もあけました!
ねこトークに花を咲かせてきましたが、「ちょっとねこに肩入れし過ぎなんじゃ?」と思われている方が少なからずいらっしゃるかもしれないと思い、今日は趣向を変えて、できるだけ客観的なエビデンスを出してみようと考えました。
まず自身の肌感で、気になっていたことがあり、それを実証する形での数値化を試みました。
そのきわめて主観的な印象としてあったのは、書店の棚を見ていると、ねこ関連の書籍・雑誌等の多いこと。犬関連の出版物も負けず劣らず多く、双璧をなす、さすが人気の高い両者であることは間違いないものの、それでも総じてねこの占める割合が多い気がしてならないのです。ただ、その感覚だけで語るのでは、それこそ無意識のうちに肩を持っている恐れがあるため、世の中の(少なくとも国内における、現代の)出版点数をなんらか拾えないかと色々調べてみました。でも、インターネットの検索上で簡単にまとまったものが出てくると思いきや、年代や範囲等なかなかドンピシャな情報がなく、かと言って、いくらなんでも自分で全国リサーチなど到底できるわけもないので、どうしたものかと途方に暮れかけたとき、救世主とも言うべき
『一般社団法人日本出版インフラセンターの「Books」は、各出版社(者)から提供いただいている国内で発行された紙の書籍・雑誌、電子書籍、オーディオブックの情報を収録し、それを検索できる国内最大級の出版情報データベースです。 また、アクセシブルブックに関する情報も提供しています』
と掲げている、頼もしいデータベースが見当たりました。ここに打ち込んで出てきた結果は、相応の客観性がありそうだと思い、一通り検索してみました。
公平を期すため、細かく出してみた結果が、以下になります。
※補足(Books内の「サイトの説明」より)
『アクセシブルブックは、紙の本のままでは読めない・読みづらい方々にも読めるよう配慮した本の形態の総称です。バリアフリー本ともいいます。 Booksでは、現在、以下の4つのアクセシブルブックを対象としています。』との説明があり、4つというのは、『大活字版・視覚障害者等資料・読み上げ可能電子版・オーディオブック』とのことです。
▼検索結果(単位:件)
猫:11433(8349)/ねこ:5590(4795)/ネコ:19223(15086)
キャット:925(808)/キャッツ:419(390)
cat:334(152)/cats:171(152)/cat’s:15(14)
犬:9192(7575)/いぬ:1259(1145)/イヌ:9597(7551)
ドッグ:1586(1294)/ドッグズ:77(55)
dog:477(391)/dogs:130(116)/dog’s:1(1)
括弧内の数字は、「書籍・雑誌」のみに絞った場合(電子版・オーディオブック除く)の件数です。
結果は、太字の方が軍配の挙がった検索ワードで、漢字・平仮名・カタカナ・英語等でそれぞれ対応する単語同士での比較対決は、猫の6勝・犬の2勝。また、全検索結果の総数は、猫が38110(29746)件と犬が22319(18128)件で、やはり猫の圧勝!!
さらにもうひとつ気になっていた点を深掘りしてみました。なにかと言うと、「哲学」テーマにおいて、ねこは頻出するものの、犬はあまりないと感じていた点です。
猫 哲学:23(18)/ねこ 哲学:3(2)/ネコ 哲学:26(19)
犬 哲学:7(6)/いぬ 哲学:0(0)/イヌ 哲学:8(7)
やはりと言うべき結果でした。ねこの「変幻自在」「縦横無尽」「神出鬼没」をはじめ、独立独歩で自由奔放な、その精神性や行動力等々、人間が見習うべき性質をたくさん持ち合わせている魅力の証左ではないでしょうか。
犬は人間に従っているけれども、ねこはいつの間にか人間を従えている。きっと、人間のおとなとこどもの世界も同じく、「ねこ(眠れる子)」に学ぶ、主従逆転になる暗示なのではないかとさえ思えてきます。
そんなの承服できない!と憤ったところで、実際問題、これからの時代、自ら道をひらき、招福できるのは、「ねこ」しかいないのでは?
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!