2025.07.18
キラキラ光る
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今日もあけました!
ねこトークの続きです。ねこ(ここからは、”猫”ではなく”ねこ”と記します。理由は追って…)のイメージと言えば「変幻自在」が挙げられると思います。その大きな特徴としてある、黒目(瞳孔)が一日の中で七変化する、これは常に瞳がまん丸で安定している犬とは決定的な違いとしてありますね。これこそ「化ける」イメージを生み出していることに大きく関係しているのではないでしょうか。ご存知の通り、人間も同様で、自分の周囲が明るくなると瞳孔は小さくなり、暗くなると大きくなりますが、ねこはその変化が顕著に表れるわけです。そして面白いことに、瞳孔は感情や認知といった心理的要因によっても変化するらしいのです。たとえば、突然大きな物音がして驚いて警戒レベルが上がった時や獲物を見つけて興奮している時など、ねこの瞳孔は大きくなり黒目がまん丸になるようです。猫じゃらしで遊んでいる時なんかも、ハンターの目になって黒目が大きくなるみたいですね。
この黒目である瞳孔のことを英語で”pupil”と言いますが、実は「小中学生ぐらいの児童生徒」という、もうひとつの意味もあるのです。語源は諸説あったり、生徒の年齢層も国や地域によって多少異なったりするようですが、とても興味深い話です。上述の「瞳孔は感情や認知といった心理的要因によっても変化する」のは、人間にも共通することだからです。小中学生時分のこどもたちが、自分の好きなこと興味関心のあることを目の前にして、それに夢中で取り組んでいる時など、本当にキラキラと目が輝いて見えるのを実際に目の当たりにしたことがあると思います。ねこも人間(特にこども)も同じで、ワクワクドキドキすると、瞳が大きくなる。一見、「瞳」と「小中学生」という全く異なる意味を併せ持つように見える”pupil”は、こう捉えてみると非常に関連性の高い言葉が収れんされているように思えてきます。
以前に、「比較的右肩上がりや現状維持ができるような安定期と思える時代」を”まん丸な犬の目(瞳)”と例えましたが、今の時代は五年先、三年先どころか、一年後さえどうなっているかわからないぐらいのスピードで「日々刻々と大きく様変わりしていく激動の時代」であり、まさに”目まぐるしく変わる、ねこの目玉”のようです。
そんな時代だからこそ、悲観的に恐れをなして心が小さく縮こまってしまうのではなく、その変化を楽しみながら、自分自身も大きく変化していく。そうすれば、心もワクワクドキドキ、待ち遠しくて仕方ないあしたに向かって、瞳もぱっちり大きく輝き出す。そんな生き方が良いのではないでしょうか。そのためには、他律的な受け身でいるのではなく、自律的にどんどん動いていく、そんなねこの精神性がいきいきとした人生を歩んでいく秘訣のように感じてなりません。
「目は心の窓」とはよく言ったものです。おとなのみなさん、最近キラキラしていますか?
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!