2026.04.03
曲
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本日もあけました!
29年前の今日、山梨リニア実験線走行試験開始式典とともに、本格的な走行試験がはじまりました。
▼JR東海 リニア中央新幹線 公式サイトより要約・引用
・1962年(昭和37年):日本独自の超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)の研究スタート。東海道新幹線の次の超高速鉄道として、東京・大阪間を1時間で結ぶことが目的
・1977年(昭和52年):宮崎県に「宮崎リニア実験線」を開設。7月に宮崎初代の実験車両により走行試験開始。車両は人を乗せるスペースはなく、無人の実験車両
・1989年(平成元年):新たな実験線が必要になり、山梨リニア実験線が建設されることに
・1995年(平成7年):山梨リニア実験線車両完成
・1997年(平成9年):3月27日、運輸大臣審査を経て、山梨リニア実験線の18.4kmの走行区間が完成。4月3日、山梨リニア実験線走行試験開始式典をおこない、本格的な走行試験スタート。5月30日、山梨リニア実験線にて初の浮上走行に成功。11月28日、浮上走行にて時速500kmを突破
・2000年(平成12年):3月9日、運輸省(現・国土交通省)の実用技術評価委員会より「超高速大量輸送システムとして、実用化に向けた技術上の目途がたったものと考えられる」との評価
・2003年(平成15年):12月2日に記録した有人走行での最高速度時速581kmがギネスブックに認定。自らのギネス記録、時速552kmを更新
・2011年(平成23年):9月に累積走行距離が87.8万kmに到達。先行区間での走行試験を終了
・2015年(平成27年):有人走行での最高速度時速603kmを記録。鉄道の世界最高速度を更新。さらに1日の走行距離も4,064kmを記録
・2017年(平成29年):実用技術評価委員会より「営業線に必要な技術開発は完了」との評価
上記の通り、技術面での実用化の準備は10年近く前から整っているにもかかわらず、営業開始は10年以上も先で、最早それすら怪しい状況です。ニュースで取り沙汰されていた、静岡県で着工が遅れている工区だけでなく、実は他県でも様々な要因で工期延長が各地で相次いでおり、全線開業は早くても2037年、遅ければ当初予定の2045年になる見通しのようです。
なぜこんな話をするかというと、小学生時分に教科書で「リニアモーターカー」のことを習ったのをはっきり覚えているからです。自分が生まれる前から存在していた研究・実験であり、小中学生の頃、宮崎リニア実験線から新たな山梨リニア実験線の建設に差し掛かっていた時期の状況を学び知ったわけですが、社会人を経てなお実現に至っておらず、一生できないんじゃないかとさえ思っていました。そして実際、未だ不透明なまま現実味を帯びることなく、果たしていつになることやら~と感じています。
昭和・平成・令和と時代を跨ぎ、研究開始から早64年、走行試験開始からでも来年で丸50年。いよいよ開業となる頃には、日本の人口は大幅に減少しています。国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口(令和5年推計)によると2037年には113,797千人で、2042年には110,000千人を割り、2054年には1億人も切る見込みです。
リニアモーターカーのリニアとは、直線を意味します。でも、こんな紆余曲折な進捗では、世界最速の実用レベルのものを永遠に開業できないという史上最大の冗談みたいな事態になってしまいそうです。だれも乗せないものをいくら速く走らせたところで一体なんのためにあるのでしょう。そうこうしているうちに、ドローンのようなあたらしいモビリティが世界中でも開発されてしまって、終ぞ日の目を見ることなく取って代わられる恐れだって充分にあり得ます。なんだか先日の新学習指導要領や教科書と似たような話にも思えます。
それこそ教科書にも載るような日本の誇る素晴らしい技術なのであれば、曲がりなりにも実際の移動を叶える乗り物として、お客を乗せる雄姿を現実のものとして欲しいものです。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
