2026.03.06

協力

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本日もあけました!
一昨日の写真と関係の深い、瀬戸市にまつわるお話です。

角度によって将棋の駒の「歩」「と金」に見える写真は、名古屋鉄道瀬戸線の尾張瀬戸駅からほど近い場所へ、市が2025年10月1日に建てたモニュメント(高さ2.4メートル・ステンレス製)でした。当時、藤井聡太七冠がモニュメント完成に寄せた「大志」の2文字が記された瀬戸焼の陶板も横に設置されており、やきものに加えて将棋文化の振興を図ろうと建立したものです。

その眩いばかりの成績は、2016年10月1日に中学生(14歳2か月)で史上最年少の四段昇段を果たして以降、数えきれないほどの史上最年少記録を重ね、連勝記録更新も刻みながら、2023年(令和5年)6月1日には第81期名人戦七番勝負第5局に勝利して史上最年少での名人タイトルを獲得。史上二人目の七冠を達成しました。さらに同年10月11日には、第71期王座戦五番勝負第4局に勝利して王座を獲得し、「天才棋士」と呼ばれた先人たちでさえ及ばなかった史上初の八冠という偉業を成し遂げました。その顕著な功績から、同年11月30日、市から文化振興に貢献したとして、21歳の若さで「瀬戸市名誉市民」に推挙されました。

そんな藤井聡太さんですが、AIを強力なパートナーにして自らを高めた話は有名ですね。AIに対する世間一般の論調は、依然として懐疑的な見方や脅威として捉える向きが根強い中、いち早くプロ棋士としてAIソフトを活用したことこそ、”天賦の才”たる所以かもしれません。AIが示す情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身の思考力・感覚を鍛えるという、あたらしい見方・使い方は、今の社会におけるお手本のようです。”AI対人間”と敵視するのではなく最適な味方と捉え、”デジタルかアナログか”の対立ではなく両立という素晴らしい姿勢は、将棋界に限った特殊なことではなく、日本社会すべてに当てはまるものとして、偏執的な思考の大人たちこそ大いにまなぶべきものがあるでしょう。

無類の強さを誇る藤井聡太竜王・名人でも、もちろん負けることはあります。昨日行われた第11期叡王戦本戦トーナメント準決勝では残念ながら永瀬拓矢九段に敗れました。AIの活用が当たり前になった将棋界は、AIによって進化した棋士同士が切磋琢磨し、超人的な存在があらたに誕生していく、そんなあたらしい世界をこれからも見せてくれる最先端の領域かもしれませんね。

瀬戸で生まれ育った”瀬戸者(せともん)”の藤井聡太さんは”良いもの(いいもん)”を積極的に取り入れるという”せともん”ならではの精神をもって、AIを最高に良い協力者にして突き抜けたわけです。そんなあたらしい人間を輩出した瀬戸市は、きっとこれからもどんどん”いいもん”を取り入れたり、生み出したりしながら、独自の魅力を持つ”せともん”を数多く育て、せっせとあたらしいあしたをあけることでしょう。

店舗を活用した、有名な「シャッター大盤」


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それではみなさま、よいあけがたを!