2026.02.12

こえ

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本日もあけました!
オリンピックでの日本人の目覚ましい活躍ぶりから、様々な驚きや興奮、感動を連日連夜もらっています。一昨日、スキージャンプについて綴りましたが、祈願した結果とは違ったものの、非常に感じ入るものがありました。

見事、新星・二階堂蓮選手が初出場にして銅メダルを獲得し、お父さんとともに歩んだ人知れない苦労と努力のバックストーリー含め、とても感動的でした。改めておめでとうございます!
一方、連覇を期待された小林陵侑選手は8位入賞という結果でしたが、個人的には小林選手の姿にとても心を打たれました。
本来、表彰台に立てても立てなくても、そもそも世界の檜舞台に立っているだけで本当にすごいことであるのに、ともすると大きな国際大会で思うような結果につながらなかった時、「申し訳ない」という謝罪の言葉が口を衝いて出る場面を目にすることが多々あります。トップアスリートであるが故の宿命のような姿を見る度に、謝る必要なんてない、堂々と胸を張って欲しいといつも思います。

今回、小林選手はそれを体現してくれたと感じました。「すごくエキサイティングな試合で楽しかった」「2本を通して、すごく合格点のジャンプ」と強がりでも負け犬の遠吠えでもない、しっかりとやりきった実感のこもった言葉だったのではないでしょうか。前回王者として、またワールドカップランキング2位(2026年2月1日時点)として挑んだものの、大きな期待に応えきれなかったとの想いを強くしても仕方ないほど、恐らく祭典独特の空気に包まれる中、重圧に圧し潰されることなく自分を持てていたのだと感じました。
それは、言葉以上に着地した時の姿に表れていました。周りの成績や自身の順位ということよりも、その時にできる最大限のジャンプで自分自身に「TO BEAT」した、どこか控えめだけど確かなガッツポーズを見せてくれたからです。勝利を確信した快心のものでも、大きな喜びを爆発させ人に見せつけるものでもない、決して派手ではないけれども、自分に打ち克った納得感のある内なる声が自然とにじみ出ていたように映ったのです。
厳しいコンディションにおいても、なんとか修正をして最善の結果を出したことが、ジャンプ混合団体で日本初となるメダル獲得につながったのだと思います。小林選手が本領発揮できるラージヒルで、最後の最後まで自らの限界を飛び超えていって欲しいと思います。

限界と言えば、前回少し触れた「K点」がありますね。2004年まではドイツ語「Kritischer Punkt(臨界点・極限点)」の頭文字で”これ以上飛ぶと危険”を示すものでしたが、今では同じドイツ語の「Konstruktionspunkt(建築基準点)」の頭文字として、”何メートルまで飛行可能な設計のジャンプ台か”を示すものに変わっています。それに伴って、ジャンプ台の大きさを表す「HS(Hill Size)」が安全に着地できる限界点として、2005年から併記されるようになりました。したがって、現在は「K点」を越える大ジャンプでも危険ではないように設計されており、「超えると危険」から「競技場の想定しているジャンプ距離」へと意味がまったく変わっています。

ジャンプの飛行スタイルや技術、スーツなど用具の進化に加え、ルールも年々変わっていますが、実際の選手の姿から、そのようなフィジカル的な側面のみならず、心持ちとしてのスタイルも大きく進化しているように感じさせてくれました。
自分らしく胸を張って飛翔する若人が、あらゆるラインを超えていく姿にまなぶものが多いにあると思います。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!