2026.02.04
立
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立春もあけまして、おめでとうございます!
旧暦の新年を迎えるにあたり、前日の節分(大晦日)に鬼払いや願い事をされたことでしょう。
そんなあらたな節目となる初日の夜空に昇るのは「立待月」です。旧暦17日の月、主に8月17日の夜の月を指します。
満月(十五夜)の翌日16夜(十六夜)よりもさらに月の出が遅くなるけれども、今か今かと立って待つうちに昇ってくる月のことです。
月の出は、天気さえ良ければ、確かに立ち待ちのうちに拝める一方、いくらお正月の初詣や節分の恵方巻でお願い事をしたからと言って、それだけでなにかが忽ち叶ったり、手に入ったりするわけではないですよね。結局、大切なのはお願いをすること以上に、自分の心の中で誓いを立て、実際に己の身を立てるべく努めること。人のせいや社会の責任にして腹を立てるのではなく、自立心を持ち、しっかりと自分の足で人生の舞台に立つ覚悟と研鑽が必要だと思います。
「思い立ったが吉日」と言いますが、本気で立ち上がれば、その日が自身の独立記念日になることでしょう。
自分自身では覚えていない人生の一大イベントに、かつて赤ちゃんだった頃、初めて自分の力で立ち上がった経験というものがあります。日々”あけがた”に昇る朝陽の光景は、まさしくあたらしい一日が生まれ、赤ちゃんが立ち上がる姿を彷彿とさせます。朝陽と夕陽は、一見同じようにも映りますが、実際に見た時に感じる力強さは、暗闇の中から立ち上がる、とてつもないエネルギーで、朝陽独特のものがありますよね。
同じように見えて一日たりとも同じ太陽がないように、一日たりとも同じあなたではありません。日々、あたらしい自分に奮い立ちながら「思い立ったが旦(あけがた)」と、いつでも心の向かう方へ目一杯あけていきましょう。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
