2025.12.08

ようか

-110-

本日もあけました!
師走も1週間が過ぎ、働く方の多くは恐らく残すところ3週間ほどにて”仕事納め”を迎えられるのではないかと思います。今年、新語・流行語大賞の年間大賞にもなった「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」で話題になった新首相も、年末年始は静養していただきたいものですね。
そして今日12月8日は「事納め」の日です。「事始め」の2月8日と合わせて「事八日(ことようか)」と呼ばれ、伝統行事が行われてきたそうです。

▼文化庁HPより抜粋転載
「コトの神行事」の概要
全国にみられる二月八日と十二月八日の行事は、両日にほぼ同じ内容の行事が行われるところと、二月もしくは十二月のいずれかに行事が集中するところがある。両日に行事が行われるところでは、二月八日をコトハジメ、十二月八日をコトオサメ(コトジマイ)と呼ぶところが多いが、その逆もある。コトを一年間の行事とすると二月八日が始めとなり、正月を中心とした祭祀期間をコトとすると十二月八日が始めになる。
コトとは歳時の折り目の意味で、折り目には多くの神祭が行われるので、コトは祭事(神事)の意味を含むという。また、関東地方を中心に、コトの日にはコトノカミと呼ぶ恐ろしい神(一つ目小僧、風邪の神、厄神など)が訪れるといわれ、人々は物忌する日として、ふだんの仕事にたずさわらずに家の中にこもり、コトノカミの災いを防ごうとする。軒先や庭に目籠や笊をかけておいたり、節分と同じようにイワシの頭やヒイラギを戸口にさしたり、グミの木や南蛮(唐辛子)など、刺激臭の出るものを燃やすのである。

さらに村中で疫神を境の外に送り出すところもある。藁人形や神輿を仕立てて鉦や太鼓を打ち鳴らし、村境や海辺に送ってゆく行事が知られている。この二月八日と十二月八日の行事は東北地方から九州北部まで広く分布し「コト八日」と呼ばれている
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関東地方周辺から東北地方では、この両日を「コト八日」と呼び、一つ目小僧などの妖怪が訪れるといわれ、これを避けるために目数の多いカゴやザルなどを庭や門口に掲げ、静かに過ごす日とされているところが多い。そして針仕事も休み、針供養を行う。
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一年の節目として全国的に年中行事が行われてきた「事八日」ですが、確かに最近のニュースではよく「針供養」の様子を目にすることがありますね。主に西日本で12月8日に「針供養」が行われ(東日本では主に2月8日)、日ごろ固いものに刺して使ってきた古い針や折れてしまった針を柔らかい豆腐やこんにゃくに刺して労をねぎらい、感謝を捧げて裁縫の上達を願ってきたそうです。(上述の通り、地域の「事納め」「事始め」の捉え方に応じて、12月8日に行うか2月8日に行うかは異なり、両日行う地域もあるようです)

面白いのは、捉え方によって2月8日と12月8日の「事始め」「事納め」が逆になる点や、「事八日」は何事も慎むべき物忌日で恐ろしい神(=妖怪?!)がやってくるため、ある意味強制的に仕事も休むという点です。固定された常識ではない、両側面があることを示唆してくれる不思議な日だと感じます。特に恐ろしい神が訪れることによって人々は休むことができ、また商売道具も休ませて感謝を捧げることにつながるなんて、見た目はコワい妖怪でも、実はとっても優しい神様なのではないかと思えてなりません。

一般的には「終わり良ければ総て良し」と今年一年を気持ちよく締めくくって、心機一転「来年こそは良い年にしよう♪」と区切りで考えがちだと思いますが、自分自身の人生における今日という日を「事納め」とするか「事始め」とするかは自由です。今動き出そうと思うことがあるなら、年の瀬なんてなんのその。なにも律儀に新年を待たずとも、真あたらしい気持ちではじめるのはとても素晴らしいことです
「事八日にあたらしいことをはじめるなんて、けしからん!」と妖怪に凄まれても、「なんか用かい?」と素知らぬ顔であけていきましょう。笑

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!