2025.11.26
延べ
-102-
本日もあけました!
全体の観点で、もうひとつ捉えておくべき数字があると考えています。それは不登校経験の延べ人数です。
▼新規不登校児童生徒数及び不登校継続率の推移(文部科学省:令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要 より抜粋・引用)
※以下、”母数”とは「卒業するため次年度は在籍しない中学3年生を除いた数」(R=令和)
○R1(不登校児童生徒181,272人:新規不登校児童生徒数89,567人・継続不登校児童生徒数91,705人)
母数133,001人のうち、97,082人がR2も継続して不登校(73.0%)
➤次年度不登校にならなかった数:35,919人
○R2(不登校児童生徒196,127人:新規不登校児童生徒数99,045人・継続不登校児童生徒数97,082人)
母数148,071人のうち、115,679人がR3も継続して不登校(78.1%)
➤次年度不登校にならなかった数:32,392人
○R3(不登校児童生徒244,940人:新規不登校児童生徒数129,261人・継続不登校児童生徒数115,679人)
母数186,016人のうち、144,441人がR4も継続して不登校(77.6%)
➤次年度不登校にならなかった数:41,575人
○R4(不登校児童生徒299,048人:新規不登校児童生徒数154,607人・継続不登校児童生徒数144,441人)
母数229,504人のうち、181,182人がR5も継続して不登校(78.9%)
➤次年度不登校にならなかった数:48,322人
○R5(不登校児童生徒346,482人:新規不登校児童生徒数165,300人・継続不登校児童生徒数181,182人)
母数266,173人のうち、200,142人がR6も継続して不登校(75.2%)
➤次年度不登校にならなかった数:66,031人
○R6(不登校児童生徒353,970人:新規不登校児童生徒数153,828人・継続不登校児童生徒数200,142人)
母数273,506人のうち、「?」人がR7も継続して不登校(「?」%)
次年度不登校にならなかった場合でも、その翌年度以降にまた不登校に復帰することもありますので、単純に足し上げてしまうと重複が生じるはずですが、感覚としての概数把握のため多少乱暴ではありつつ、R1-5までの次年度不登校にならなかった数を合計すると224,239人になります。
仮にこれを昨年度の不登校児童生徒数353,970人に足すと578,209人、長期欠席者数506,970人に足すと731,209人です。
継続率が毎年75%前後であるという数字の高さもかなりのものですが、延べ経験者数という見方で残りの25%前後も漏れなくカウントしてみると相当な数になるわけです。最新の現役数字である35万人や50万人に留まらない大きな延べ人数をきちんと捉えるべきではないかと述べてみる次第です。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
