2025.11.27

革新

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本日もあけました!
「少数派」「マイノリティ」と聞いて、みなさんはどのようなイメージを持たれますか? どこかその響きからも「社会的弱者」とか「日陰の存在」という印象を持つ傾向があるように感じられます。

小中学生の不登校割合は全体の3.86%と数字上はまだまだ少数派ですが、以下のような理論に当てはめてみるとどうでしょう。

▼イノベーター理論
・1962年にアメリカのスタンフォード大学の社会学者 エベレット・M・ロジャース教授(Everett M. Rogers)によって提唱された「イノベーション(新たな製品・サービスなど)の市場における普及率を示すマーケティング理論」
・新たな製品の普及の過程においてイノベーションを受け入れる早さの順に、消費者やコミュニティの構成員を以下の5つのタイプに分類する考え方
①イノベーター(Innovators:革新者)
最も早く製品を採用する層で、市場全体の2.5%を構成。情報感度が高く冒険的で、新しいものを積極的に採用。また、商品の目新しさ・最先端技術など革新性といった価値を重視するため、製品の細かな効用そのもの以上に、価値観と合致していれば積極的に採用。
②アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)

イノベーターに次いで、世間や業界の流行に敏感な層で、市場全体の13.5%を構成。アンテナを常に張って自ら情報収集を行い判断するため、単に目新しさに飛びつくのではなく、商品の効用を理解した上で良いと判断したものを購入する傾向があることから、周囲に対して製品の口コミ・評価を伝える「オピニオンリーダー」であり、「インフルエンサー」とも称される大きな影響力を持つ存在。
③アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)

全体の平均よりは早い段階で新しいものを取り入れる高い情報感度を持つが、比較的慎重派な層で、市場全体の34%を構成。また、アーリーアダプターの影響を強く受けることから、新製品や新サービスが市場全体へ浸透する際の橋渡しとなる「ブリッジピープル」とも呼ばれる。
④レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)

新しいものを採用する際に比較的懐疑的、消極的な層で、市場全体の34%を構成。周囲の動向を掴みながら、新しい製品を採用している人が多数であるとの確証を得られてから同じ選択をすることから「フォロワーズ」とも呼ばれる。
⑤ラガード(Laggards:遅滞者)

新しいものに対して興味・関心が非常に薄い最も保守的な層で、市場全体の16%を構成。流行や世の中の動きに影響されないため、伝統的・文化的に一般化するレベルまで普及していなければ採用せず、最後まで不採用を貫く人も存在するほど。

こういう尺度で、それこそ数字だけで見た時、不登校生は「イノベーター」という捉え方ができるのではないかと思えてしまいます。逆に従来の学歴や偏差値などといった旧来的価値観に囚われ続けている層は、レイトマジョリティ、ラガードといった追随で後塵を拝すポジションになるかもしれないと、実際に現実になり得る気がしてならないのです。自分なりの違和感を元に確信を持って不登校の道を進むこどもたちは、きっと革新的存在になるのではないかという想いで、明日に続きます。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!