2025.10.23

失敗ノベーション④

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本日もあけました!

昨日は急激に12月並みの寒さになりましたが、それもそのはず、今日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。今年は10月23日から「立冬」の前日11月6日までがそれにあたり、秋の最後の節気です。文字通り、霜が降りはじめる頃という意味で、朝晩の冷え込みが強まり、北日本や山間部では霜が降りはじめたり、東日本や西日本でも年によっては木枯らしが吹きはじめたりする時期です。

と聞いても、昨今は秋を感じることが少なくなり、夏と冬が幅を利かせているように感じるほど季節感が薄れてきていますが、食生活も季節感が薄れつつあると感じます。こんな寒い季節には温かいものを・・・と思いきや、最近では年間を通じてかき氷を提供しているお店が増えていたり、冬場のアイスの売上が大きく伸びていたりといった変化が起きています。

そんなアイスの中でも日本人が「アイスキャンディー」と呼ぶ冷たいスイーツが、120年前にアメリカで発明されたのをご存じでしょうか?

▼ポプシクル(Popsicle)
・サンフランシスコ発祥で、アメリカではアイスキャンディーの一般名称となっている
・1905年、当時11歳のフランク・エパーソン(Frank Epperson)が発明
・ある寒い日に、フランク少年はかき混ぜ棒が入ったままのソーダカップをポーチに置きっぱなしにしてしまい、一晩放置した結果、翌朝ソーダが固まって氷柱(icicle)になっていた
・味を試したところ、とても美味しかったため、家族や友だちにこの冷たいおやつを振舞い人気を博した
・偶然凍ったソーダからできた”自身の発明品”をEpperson×icicleの「エプシクル(Epsicle)」と名付けた
・1923年に特許を申請、1924年に取得

彼自身のこどもたちから彼らが愛称としていた「ポップス・シクル」「ポプシクル」に変えるよう勧められた
・年間20億個以上も売れているというポプシクル(1989年にユニリーバが買収)は、世界で最も人気のある冷菓のひとつとなった

こどもによる”うっかりミス”が偶然の発明となって生まれたアイスは、1世紀以上にわたって世界中の多くの人々が愛す、空前の大ヒット商品となったのです。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!