2026.05.25

ハラス

-207-

本日もあけました!
「タツキ先生は甘すぎる!」第7話を観ました。

「ユカナイ・フリマ」で賑わう中、小3の安藤海音(演じる池村碧彩さん)は、金メダルを目指す全国算数コンクールが迫っているため、ユカナイのリビングルームで算数の問題を解いていました。傍に寄り添うタツキは、解き終えた問題の採点を手伝い、計算ミスをしていた箇所を伝えたところ、海音は「100点じゃないと意味ないのに!」と取り乱しながら、間違えた解答を消しゴムで消します。ちょうど塾の時間で迎えにきた父親・安藤哲生(演じる吉沢悠さん)は、それに気づき「これは?なんでミスしたの? 金メダル獲りたいんだよね?」と投げかけます。

その様子を目の当たりにしたしずくは、教育虐待の疑いを抱きます。
自分の意思で勉強を頑張ってるように映っても、実際には「期待に応えるために頑張るしかない」と追い込まれてしまい、知らないうちに無理をして気持ちが不安定になってしまっているかもしれない。その親も自身がこどもの”圧”になっていることに気づいていない場合もあり、教育熱心と教育虐待の線引きの難しさも含めて、タツキと話します。

また、海音と父親のやり取りを見ていて、タツキも昔の自分のこども時代を思い出します。教育熱心だった父親・一樹(演じる杉本哲太さん)から、「どんなに努力したって、受験は勝たないと意味がないんだよ。価値のある人間になりたかったら、結果を出せ。」などと、タツキを追い詰めるような言葉を投げかけられた記憶が蘇ります。

まさに「教育熱心」と「教育虐待」は紙一重と言えますが、いわゆる「ハラスメント」と同じ構造ですね。自ら進んで勉強している、望んで受験を考えていると、親はそう信じて疑わなくても、実際にはこどもが”自らの意思と言わされている”圧力がかかっている状態です。「エデュハラ(エデュケーションハラスメント)」とでも言いますか。

今時は、まるで中学受験で人生が決まってしまうかのように本気で考えている親が本当に多いように感じます。そして、商売である塾側や実際に受験を経験した親等が、これから受験をする親子へ、まことしやかに吹聴し、たきつけ、伝播していく社会は異常そのものです。

そんなもので将来なんて決まらない。もっと広い可能性や世界があり、あくまで通過点でしかない。ましてや、これからの時代、AIなどをはじめ大きく社会が変わる時に、これまでのようには学歴がキャリアパスポートとして通用しなくなる危機の方に目を向け、あたらしい道を示してあげるべきにもかかわらず。

こどもは弱い立場で、親や先生などに嫌われたら生きていけないから、とてもじゃないけど本音なんて言えないわけですが、もし言える機会があったら、執拗に”頑張り”を求める大人に向かって、きっとこう言うでしょう。
「お前も頑張れよ!」

いつの時代も、未来は字の如く”未知”だったことに変わりないはずですが、間違いなく今後”未知”の振れ幅が大きくなる潮目を迎えている時に、こども以上に大人たちが真っ先にまなび、挑んでいかなければならない存在なのに、未だハラスメント紛いの旧来的な教育を重ねているようでは、いつかこどもが成長した先に大きな恨みを晴らすしっぺ返しが待っていることでしょう。

ご一読いただきまして、ありがとうございました

それではみなさま、よいあけがたを!