2026.04.27
防壁
-202-
本日もあけました!
「タツキ先生は甘すぎる!」の第3回放送を観ました。
今回は、学校に行けない子どもたちの居場所・フリースクール「ユカナイ」にあまり来なくなった小6・寧々(演じる本屋碧美さん)の母親・橘珠美(演じる黒川智花さん)が、「今月で退会させたい」と面談に訪れます。最近は、習い事の塾とピアノ以外は部屋に閉じこもっていると聞き、タツキは夏休みイベントのチラシを渡します。自宅でチラシの「夏休みビーズアートづくり」に目が行った寧々は、久しぶりに「ユカナイ」に顔を出し、ビーズアートづくりに参加します。上手に綺麗にビーズを配置していきますが、色については「自由に」「好きに」と言われても自分で選ぶことができず、見本通りにつくったり、「タツキが決めて」と委ねたりしてしまいます。
母親の好きな色のピンクと父親・行雄(演じる忍成修吾さん)の喜びそうな茶色でつくった2頭の馬の間に、その2色でつくった子馬ができました。そして、好きな色は金色で、理由は「一番の色だから」とタツキに話します。
「寧々のことを想って」受験のために塾に行かせたい父親と、「寧々が好きな」ピアノを続けさせたい母親ですが、実はどちらも本当はやりたくないし嫌いな寧々。好きな色も本当は青色で…。
娘は常に両親が喜ぶことを基準に行動し、ずっと本心を隠し続けてきたのです。
前回、「ねこの心、飼い主知らず。」と記しましたが、活発に自律的な行動をできるこどもとは真逆で、親に従順に行動する他律的なこどもは本当に苦しいと思います。最もタチが悪いのは「あの子を見ていれば分かる」という、”私が一番よく知っている症候群”の親ですね。むしろ全く分かっていない”節穴”であることに気づいておらず、こどもを苦しめている元凶にさえなっているケースは珍しくないでしょう。
全く本人のためになっていないどころか、本当は”(こどもではなく)自分のため”を押し付けていることに気づいていないのは、なぜなんでしょう。一見、本人の意思を尊重し、どうしたいのかを問いかけているように見せかけて、実際には進む道は決まっていて、まるでそれを最善かのように勧め、選択の余地もない状態。きっと”道から逸れる”ことを最も恐れているのは、そういう親自身なのだと感じます。
本人のことを本気で想うのであれば、本人が進みたい道に対して周りがとやかく言おうとも、親自身が周囲の雑音や圧力から守ってあげる分厚い壁となってあげるのが、「本人のため」を想えばこその行動であり、おとなとしての役割であるように思います。
こどもを閉じ込める絶望の壁になるのか、こどもを守る希望の壁になるのか、似て非なる”望壁”のどちらに親がなれるのかが、こどもの人生の最大の分かれ道になりそうです。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
