2026.04.10
本気?
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本日もあけました!
4月10日は「良い図書」という想いと語呂合わせにより「教科書の日」に制定されているそうです。
新学期とともに教科書が配布されている時期ですが、折しも4月7日、政府は小学校・中学校・高校に「デジタル教科書」を導入するため、学校教育法などの改正案を閣議で決定しました。
現在の学校教育法に拠ると、小・中・高の授業で使う教科書を「紙」に限定し、タブレット端末などの活用は、あくまで紙の教科書と同じ内容を表示させる「代替教材」としての位置づけに留めています。しかしながら、改正案では、昨今の情報通信技術の進展を踏まえた「デジタル教科書」の導入に向け、教科書を「紙のもの」「紙とデジタルを組み合わせたもの」「デジタルだけのもの」の3種類に規定しています。
タブレット端末などを活用し、デジタルだからこその動画や音声を盛り込めるため、児童生徒の多様な特性においても、あるいは英語や音楽などの科目の内容面でも、補助的かつ有効に活用でき、まなびの質をより高められることが期待できます。
ですが、デジタル教科書も、紙の教科書と同様、教科書検定に合格するなどの手続きを経る必要があることから「早期の改正案の成立を図り、導入を目指す方針」というのがいつかと言うと・・・、2030年度?!
法律が関わることですし、検定などの手続きもあるのは百も承知です。が、そんなの一刻も早くできるのでは?
現在活用されている「紙の教科書」のデジタル化は、物理的にはすぐできるはずです。内容は検定済みなのですから、あらたな内容を入れられなくても、音声化などそのまま変換するレベルや、動画にしても検定済みの画やテキストなどをスライドショー的に映像化する程度なら、即刻できるはずですし、少なくとも単純にそのままデータ化するだけならできないことはないですよね。
できないのは、尤もらしい「できない」理由を並べ立てて、やろうとしない「本気」の欠如なだけでしょう。社会人が働く会社で、未だに「紙」に囚われているところは、これだけDXと叫ばれ進んでいる中、完全な時代遅れです。そのような世の中や世界を見渡した上で、今よりはるかに進んだ「デジタル社会」に巣立っていくこどもたちに最低限のデジタル化さえ整備してあげないのは、大人たちによるとんでもない大罪です。
デジタル1本化の話をしているわけではなく、単に選択肢として「紙」+「デジタル」にするのに、是非もなにもあったもんじゃありません。「良い図書」とは、だれにとって、なんのためになのか。「紙」じゃなくては困る大人の事情であれば、そんな最悪な図書は要りません。あるいは、色々な理由を並べ立ててできないと言い張る大人たちの怠慢による最低な図書です。絶対的に「デジタル」の補助によって救われるこどもは一定いるのですから、選択肢が増えることに議論の余地はありません。
「最善の図書」を早期に実現すべきだという無理難題を求めているわけではないのですから、本当にこどもたちにとって助けとなる「より良い図書」を実現するぐらい、本気で取り組めばすぐにでもできるはずです。デジタル教科書が加わるのに今から5年もかかる、こどもの手に届くのが5年後になるのを本気で想像してみてください。もし自分がこどもだったら…と思うとゾッとします。とても正気の沙汰とは思えません。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
