2026.03.13
夢中
-172-
本日もあけました!
245年も前の今日、「天王星」が発見されました。そして、日本初のプラネタリウムが設置されたのも1937年(昭和12年)3月13日ですから、宇宙にとても関係の深い日です。
▼ウィリアム・ハーシェル(JAXA宇宙教育センターwebサイトより一部抜粋・引用)
・1738年にドイツのハノーファーで生まれ、父が音楽家だったことから、子どものころから音楽に親しんだ
・父は音楽のほかに天体にも関心が高く、ウィリアム少年に星や星座のことを教えてくれた
・19歳でイギリスに移り住み、教会でのオルガン演奏や子どもの音楽教師、作曲などでなんとか暮らしていたが、長く貧しい生活が続いた中、子どものころに父から教えてもらった天体への関心を募らせ、毎夜のように夜空を眺めた
・望遠鏡を買う余裕はなかったが、自分で望遠鏡をつくるようになっていた
・望遠鏡をつくるには、光をよく反射させるための反射鏡が必要で、すずと銅を混ぜた合金を、長い時間をかけて丁寧に磨かなければならないため、食事をとる間も惜しんで合金を磨き続けた
・苦心の末、ようやく最初の望遠鏡が完成し、土星やオリオン大星雲など、さまざまな天体を観測した
・1781年、43歳になったハーシェルが、いつものように望遠鏡で夜空を観測していると、見慣れない天体をとらえ、新しい星を見けたいという望みがかなった
・この知らせが天文学者たちにもたらされ、発見された天体の軌道が計算された結果、見つけた天体は彗星ではなく、新しい惑星だとわかった
・新しい惑星は天王星と名づけられ、発見者であるハーシェルは一躍有名になり、イギリス王室付きの天文学者に任命され、王室から報酬をもらって天体観測ができることになった
・宇宙の姿を大きく変えた観測天文学者として認められ、音楽の仕事はやめ、よりいっそう熱心に夜空の観測に打ちこんだ
・1789年には、口径1.2 mメートル、筒の長さ13 mメートルという巨大な望遠鏡をつくり、火星の極付近の白いもの(雪や氷と考えた)が季節ごとに大きさを変えることや、天王星の衛星、新しい彗星などを発見
・貧しい音楽家だったハーシェルは、世界一の天文学者とたたえられるようになった
・1822年に84歳で亡くなる前の年まで、天体観測を続けたそう
とてもつもなく「ねこだま(猫魂)なおとな」です!
いつか自分で望遠鏡をつくって新しい星を発見したいという思いを強く抱いていたそうですが、その発想と情熱は尋常ではありません。また特筆すべきは、その年齢です。新しい星を見つけたのが43歳とありますから、ずっと宇宙を好きなまま、途中であきらめたり、やめたりすることなく、かけがえのない自身の人生を最期まで「好きを好きのまま」全うしたのです。そして、それを支える良き理解者に恵まれた幸運な方でもあります。彼が34歳になった1772年に、12歳年下の妹 キャロラインがイギリスにやってきて、観測結果を記録するなど助手を務めたそうですが、文字通り「寝食忘れて」合金磨きに没頭する兄の口に食べ物を運ぶこともあったというエピソードがあるほどで、妹の献身的な支えがあってこその結実だったのは間違いありません。”良い歳した大人”の兄に対して、「そんなことしている暇があったら、もっと音楽の仕事に全力を注いで稼ぎなさい」なんて反対したり、改心させようとしたりせず、全力でサポートしたのでしょうから、兄妹揃いも揃って”ねこだま”なおとなです!
そんな強力な後押しをもらった兄は、「あらゆる天体を観測して、宇宙の構造を知りたい」との思いをもとに観測に基づいて推論する姿勢で、長年にわたって取り組む継続力とわずかな変化をも見逃さない観察力を望遠鏡以上に磨きあげ、自分と世界のあたらしいあしたをあけたのです。
宇宙に魅了され、虜になった夢中人からの魂のメッセージは、「好きをあきらめなくて良い」「ずっと大切に続けたら良い」ということに尽きると思います。
ご一読いただきまして、ありがとうございました
それではみなさま、よいあけがたを!
